津波防災教育カリキュラム
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小学校1・2年生(2)
T.地震・津波を知る  B.津波の特徴を知る
指導する学年  小学校2年生
指導する時間  学級活動
指導する時数  1時間
目標
 津波の高さについて知り、どこに避難すればよいかを考える。
展開
学習活動と内容
主な発問・指示(◇)、予想される子どもの反応(・)など
指導上の留意点
支援(〇)、評価(☆)、参考(●)など

津波の高さについて学習することを知る。
これは、東日本大震災の津波で被害を受けた学校の写真です。気付いたことを発表しましょう。
車が3階に引っかかっている。
運動場にゴミがたくさん流れてきている。
いったい何mの高さの津波が来たのでしょう。津波の高さを調べましょう。そして、津波が来たときには、どこに避難すればよいかを考えましょう。
学習課題 『つなみのたかさをしらべ、
         ひなんばしょをかんがえよう。』
3階の窓まで津波が来て、車が流されてきたことを気付かせる。
時間の確保が可能であれば、導入として「被災地の6年生の体験日記(書籍名不明)」を取り入れてもよい。
算数の単元「長さをはかろう」の学習における発展的な内容として、津波の高さについて考えさせる。

津波の高さを調べる。
これは、1mざし5つ分にあたる5mのテープものさしです。入り口のドアの高さはおよそ何m何cmか、各班で測ってみましょう。
今から150年ほど前に起こった安政南海地震では、和歌山県の串本町で高さ15mの津波が来たそうです。5mのテ―プものさしを使って、この時の津波の高さがどれくらいであったかを調べたいと思います。どうすればよいでしょう。
5m+5m+5m=15mになるから、5mのテープものさしを3本つなぎ合わせる。
5m×3=15mになるから、5mのテープものさしを3本つなぎ合わせる。
5mのテープものさしを3本つなげましょう。
校舎の高さは、〇階までで約〇mです。15mの津波の高さと校舎の高さとを比べてみましょう。
例)3階建ての場合
15m−12m=3m 津波のほうがまだ3m高い。
津波が来たときの避難場所について考える。
津波から命を守るためには、どこに避難すればよいでしょう。学校より高いところは、どこにあるでしょう。グループ(地区ごとなど)で話し合いましょう。
<高いところの写真を掲示>
校区には、避難場所となっている高台やビルがあります。家へ帰ったら、自分の家の近くの避難場所などがどこにあるかについて、家の人と一緒に確かめましょう。
 
10cmごとにめもりをつけた5mのテープものさしを用意する。(児童に作成させたものを活用することも考えられる。)
「〇〇市では高さ〇メートルの津波が〜」と各市町に来た津波の具体的な高さを例に挙げて学習してもよい。
式を使って説明させる。
廊下や運動場などの広い場所に出て、15mの長さがどれくらいかを調べさせる。
校舎を外から眺め、15mの高さがどれくらいかを想像させる。
指導者は、校舎の高さを予め調べておく。
(3階までなら約12m)
学校が避難場所という場合もあるので、実態に応じた展開をする。
指導者は、【津波ハザードマップ】などで校区の避難場所を確認しておく。
高さがイメージできる写真等を提示する。
【資料-122】〜【資料-124】は参考資料のため、可能な場合は、各校区における避難場所・高台等の写真・画像を提示する。
津波の影響がない地域では、学校以外の高い建物で高さを実感させる。
避難場所の確認については、生活科における「まちたんけん」とかかわらせながら学習を進めていくことが大切である。
避難場所を示す標識を提示し、そこに避難するように指導してもよい。
津波の影響がない地域では、他の災害からの避難場所を確認させる。


津波の高さについての学習をしてわかったことを確認する。
ワークシートに、学習して気付いたことやわかったこと、地震がおこったらどうすればよいかを書きましょう。
まとめたことを発表しましょう。
津波から命を守るために、どこに避難すればよいかについて適切な場所を考えることができたか。
備考
その他資料(出典)
副教材例「津波防災啓発ビデオ『津波からにげる』」(企画・制作:気象庁 制作・協力:東映株式会社)
(必要に応じて使用して学習してもよい)
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