釜石市の児童・生徒に対する義援金の御礼と受付期間延長のお知らせ
平成23年6月10日
群馬大学広域首都圏防災研究センター長・教授 片田敏孝

この度は、釜石市の児童・生徒への進学・就学支援に対しまして、多くの方々にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。

釜石市教育委員会より、平成23年6月8日までの入金状況と義援金の配分方法についてご連絡をいただきましたので、ここでご報告させていただきます。

【入金】
19,602,595円
【支払金】
4,400,000円 (津波によって被災した平成23年度から高校・中学校に進学する生徒・児童220人に、進学準備金として1人20,000円を支払った)
【差引残金】
15,202,595円 (平成23年6月8日現在)
【配分方法】
被災状況に応じて、以下のように義援金を配分することを検討しています。(若干の変更が生じる可能性もあります)
これまでに配分した金額と上記の配分予定金の合計は、18,735,000円となり、残高は、867,595円となります。残高につきましては、被災した子どもたちに再配分を検討するほか、被災した小中学校の備品等の購入なども含めて、釜石の子どもたちの教育環境の整備に充てさせていただきます。
義援金受付の継続について
釜石市では、3つの小中学校(鵜住居小学校、唐丹小学校、釜石東中学校)が被災し、校舎の建て替えが必要な状況になってしまいました。現在、3校に通う子どもたちは、市内の別の学校を間借りして、授業を再開しており、今秋以降を目処に仮設校舎の建設を予定しています。被災した3小中学校は教育に必要な全ての資材や備品が津波によって流されてしまいました。そこで、これらの教育環境の整備を支援するために当分の間、引き続き、義援金の受付を継続させていただくこととなりました。ご支援、ご協力をお願いいたします。
【支援金の振込先】 ※平成23年7月29日より以下の口座番号に変更になりました。

振込先銀行名:岩手銀行

   支店名:釜石支店(支店番号036)

 口座番号等:普通預金 2050929

口座名義人名:釜石市教育委員会 委員長 及川好 (オイカワコノム)

【受付期限】
平成23年12月31日 (状況によって、これ以後も継続する場合あり)
ドイツからも義援金をお預かりしました

独日協会連合副会長の橋本孝宇都宮大学名誉教授に仲介していただき、ドイツにあるReileifzenという小さな村の皆さんから義援金をいただきました。

日独協会の皆さんは、釜石の子どもたちのこれまでの活動とこの度の避難の様子を知り、いろいろと支援を考えていただいているそうです。

関係者の皆様に御礼申し上げます。

       
平成23年4月15日
埼玉県川越市内にて義援金を受け取る
右:Felicitas Bohmamさん
中:橋本孝宇都宮大学名誉教授
左:金井昌信助教
平成23年5月5日
釜石市教育委員会にて義援金をお渡しする
右:横手勝美指導主事
中:河東眞澄教育長
左:片田敏孝教授

釜石市の児童・生徒に対する義援金の御礼と引き続きの支援のお願い
平成23年4月13日
群馬大学広域首都圏防災研究センター長・教授 片田敏孝
この度は、私どものわがままで始めた釜石市の児童・生徒への進学・就学支援に対しまして、多くの方々にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。釜石市教育委員会より、平成23年4月11日までの入金と義援金の支払い状況のご連絡をいただきましたので、ここでご報告させていただきます。
【入金】
16,493,000円
【支払金】
4,400,000円 (津波によって被災した平成23年度から高校・中学校に進学する生徒・児童220人に、進学準備金として1人20,000円を支払った)
【差引残金】
12,093,000円 (平成23年4月11日現在)
また、被災1ヶ月が経過し、児童・生徒だけでなく、そのご家族の被災状況におおよそ把握することができました。現時点(平成23年4月13日)までに把握された釜石市内の全小中学生2,926人(平成23年3月1日現在)の被災状況は以下の通りです。
義援金の配分につきましては、釜石市教育委員会に一任していますが、この度の地震津波によって、震災孤児となってしまった児童・生徒、ご両親のいずれかを失ってしまった児童・生徒、そして自宅を失ってしまった児童・生徒などにつきましては、特段の配慮が必要であると考えております。そのため、もうしばらくの間、義援金の受付を継続させていただきたいと思います。この支援にご賛同頂ける方のご協力をお願いできれば幸せです。
なお、この支援は被災地全体の子供を対象にしておらず、また十分なものではないとは思います。しかし、このような支援が釜石のみならず、被災地全体の児童生徒の就学支援の活動となって広まることも祈っております。ご支援、ご協力をお願い致します。
ご寄付の使途の具体
【支援対象者】
この度の津波災害で、両親もしくは主たる家計支持者を失った生徒・児童、ならびに家を失った生徒・児童。このうち当面は、就学環境が大きく変わる高校進学予定の中学校卒業者、および今春小学校を卒業し中学校に進学する児童を対象とするが、特段の配慮が必要と釜石市教育委員会が判断する状況が生じた場合は、必要に応じて支援の範囲を拡げるものとする。
【支援の具体】
高校進学予定者と中学校新1年生の制服購入。なお、余剰金が生じた場合などにおいては、通学カバンや文房具等の就学に必要な物品の購入補助などを中心に、釜石市教育委員会が支援することが適切と判断したものに充てる。
【支援金の振込先】 ※平成23年7月29日より以下の口座番号に変更になりました。

振込先銀行名:岩手銀行

  支店名:釜石支店(支店番号036)

口座番号等:普通預金 2050929

口座名義人名:釜石市教育委員会 委員長 及川好 (オイカワコノム)

【受付期限】
平成23年5月31日 (状況によって、これ以後も継続する場合あり)
釜石市の児童・生徒への進学・就学支援のお願い
平成23年3月27日
群馬大学広域首都圏防災研究センター長・教授 片田敏孝
この度の東北地方を襲った津波災害により、釜石市では多くの児童生徒が親を亡くし、自宅を無くしました。今春高校進学を予定していた生徒のなかには、親を亡くしたことで進学自体をあきらめたり、親の負担を気遣ったりして進学をあきらめようとしている児童生徒が多くおります。「制服買えるかな〜」、「お母さんが可愛そう。高校行くのやめてアルバイトしてお母さんを助ける」などと釜石の先生方に相談している児童生徒の姿を見るとき、子供達が可愛そうでならず、何とかしてあげたいと思わずにはいられません。
もちろん釜石市だけにこのような子供達がいる訳ではありません。しかし、津波被害にあった沿岸部全ての子供達を救うことは私には到底できません。釜石市の防災教育に携わった者として、私の思いとして、釜石の子供達を救うわがままを許して頂きたいと思います。そして親を失い、家を失った釜石の子達の進学を考えるとき、その全てを支援することも不可能です。しかし、私たちがせめて進学先の新しい制服を買ってあげることで、釜石の子供達が、新しい制服を身にまとうことによって、辛い思いのどん底から何か新しいこれからを感じ取ってくれれば、そして彼等のこれからに何かしらの希望と期待を感じ取ってくれるなら、制服を買ってあげるという我々の僅かばかりの進学支援も意味があるのではないかと思っています。
この支援にご賛同頂ける方のご協力をお願いできれば幸せです。なお、この支援は被災地全体の子供を対象にしておらず、また十分なものではないとは思います。しかし、このような支援が釜石のみならず、被災地全体の児童生徒の就学支援の活動となって広まることも祈っております。ご支援、ご協力をお願い致します。
ご寄付の使途の具体
【支援対象者】
この度の津波災害で、両親もしくは主たる家計支持者を失った生徒・児童、ならびに家を失った生徒・児童。このうち当面は、就学環境が大きく変わる高校進学予定の中学校卒業者、および今春小学校を卒業し中学校に進学する児童を対象とするが、特段の配慮が必要と釜石市教育委員会が判断する状況が生じた場合は、必要に応じて支援の範囲を拡げるものとする。
【支援の具体】
高校進学予定者と中学校新1年生の制服購入。なお、余剰金が生じた場合などにおいては、通学カバンや文房具等の就学に必要な物品の購入補助などを中心に、釜石市教育委員会が支援することが適切と判断したものに充てる。
【支援金の振込先】 ※平成23年7月29日より以下の口座番号に変更になりました。

振込先銀行名:岩手銀行

   支店名:釜石支店(支店番号036)

 口座番号等:普通預金 2050929

口座名義人名:釜石市教育委員会 委員長 及川好 (オイカワコノム)