(木曽川下流域を対象に開発している高潮からの適切な避難を促すことを目的とした防災教育ツールについて紹介します)
木曽三川下流域動く高潮・洪水ハザードマップ(新バージョン)
国土交通省中部地方整備局木曽川下流河川事務所との共同プロジェクトで開発した「木曽三川下流域動く高潮・洪水ハザードマップ」を紹介します。
ハザードマップの概要
木曽三川下流域動く高潮・洪水ハザードマップは、木曽三川下流域のゼロメートル地帯(桑名市、木曽岬町、弥富市、海津市、愛西市)を対象に、スーパー伊勢湾台風と呼ばれる巨大台風の襲来を想定した危機管理対応のあり方について検討した結果をまとめたものです。本ハザードマップでは、スーパー伊勢湾台風による高潮氾濫に対して、地域住民を対象とした意識調査結果に基づく避難行動を表現することによって、現状の被害を推定しています。また、行政や住民の対応行動を改善することによる効果や、人的被害ゼロを目指した対策についての検討結果を段階的に示します。
なお、本ハザードマップは平成21年4月に公開した「木曽三川下流域動く高潮ハザードマップ」から範囲を広げ、平成27年3月に管内5市町を対象とした全域版です。
※正常に表示されない場合は、最新のFlash Playerをインストールしてください。
※ブロードバンド環境での閲覧を推奨します。
新しい動くハザードマップの特徴
新しい動くハザードマップでは、インターネット上の地図サービスのように表示画面の縮尺を自由に変えたり移動したりすることができ、閲覧したい箇所のはん濫状況や避難状況を詳細に把握することができます。
また、地域全体を対象としたシミュレーションだけでなく、閲覧者が設定した個人の行動を評価する機能が加わりました。自宅の位置や避難タイミング、経路を入力すると、その場で簡易的な避難シミュレーションを実施することができます。
木曽三川下流域動く高潮ハザードマップ
(再生時間:約7分)
スーパー伊勢湾台風とは
スーパー伊勢湾台風とは、わが国において既往最大となる室戸台風(昭和9年発生、上陸時中心気圧:910hPa)級の台風が、昭和34年に東海地方において3,000人以上の高潮犠牲者を出した伊勢湾台風よりも深刻なコースで襲来することを想定した巨大台風です。国土交通省中部地方整備局は、同台風の襲来を想定した危機管理行動計画を策定するための「東海ネーデルランド高潮・洪水地域協議会」を設置しています。