総合や短学活の時間などを活用して、津波防災教育を実施するための授業時間を確保することができた場合に、活用してもらうことを想定した授業計画案を作成しました。この授業計画案は、児童・生徒が学ぶべき内容を、3つの学習目標に分類しました。その内容は、以下の通りです。
I 対処行動を知る
地震・津波から自らの命を守る主体的な姿勢を与えるとともに、
具体的な対処行動に関する知識を与える
II 地震・津波を知る
地震や津波の発生メカニズムや特徴など、自然現象に関する知識を与える
III 地域の津波被害を考える
地域(尾鷲)の津波による被害の歴史やそれを防ぐための対策に関する知識を与える
 尾鷲市における津波防災教育は、児童・生徒に対して『知識の習得』を目標にするのではなく、その知識を主体的に活用し、自らの命を自らで守る、という『主体的な姿勢』の形成を目標にしています。主体的な姿勢があって、初めて知識は活用されます。そのため、上記の3つの学習目標分類の中で、もっとも重要と考えるのは、『I 対処行動を知る』に分類される授業です。『津波避難3原則』に則り、避難場所などの具体的な知識だけでなく、『主体的な姿勢』の形成を目標とした授業計画案を作成しました。津波防災授業を実施するために複数時間(時数)を確保することが困難な場合には、まずは『I 対処行動を知る』に分類された授業計画を実施してください。
 本手引きで作成した授業計画案には、一授業案ごとに、指導の概略(授業の流れ「導入」→「展開」→「まとめ」と「確認」)と、指導の注意点(授業で用いる資料を提示し、指導に際して注意すべき点を整理)を簡潔に取りまとめられています。また、その内容は、授業の対象となる児童・生徒の理解力に応じて作成されています。以下から各学年の学習目標別授業計画案の一覧のページにお進み下さい。なお、各授業で活用する資料を整理してありますので、そちらも参考にしてください。
小学校低学年の学習目標別授業計画案の一覧はこちらから
小学校中学年の学習目標別授業計画案の一覧はこちらから
小学校高学年の学習目標別授業計画案の一覧はこちらから
中学校の学習目標別授業計画案の一覧はこちらから
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