小学校高学年の学習目標別授業計画案(1)
T.対処行動を知る 「率先避難者になろう」
指導する学年  小学校6年生
指導する時間  特別活動(学級活動)
指導する時数  1時間
関連する教科・行事など  【行事】授業参観
目標
津波から正しく、安全に避難するための方法・心構えを理解する。
率先して避難することの意味を理解する。
【導入】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
尾鷲市の過去の被災写真を見せ、このような津波が近い将来発生する可能性が高いことを紹介する。
【写真-01】[17枚]
1944年昭和東南海地震津波
(尾鷲市の被害の様子)
【資料-08】[ 3枚]
今後30年間の地震発生確率
学習課題を把握する。
【展開】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
津波に関するクイズを用いて、津波の特徴を復習する。
次の文章は正しいですか。○か×をつけなさい。
( )地震が起こってから、津波が来るまで30分以上時間がある
( )津波から避難する場合には、海から遠いところに行けばよい
( )大きな津波は一回しか来ない
( )津波は大きな地震があった後にやってくる
( )津波が来る前には、必ず一度潮が引いていく
動く津波ハザードマップを見て、津波の流れの特徴を確認しながら、津波から避難するときに注意する点を確認する。
【動画-08-1】[1:00]
想定3連動地震津波sim
「市街地周辺」
(WMV/496KB)
【資料-12】[ 1枚]
津波避難のポイント
地震が発生したらすぐに避難する
地震発生後、数分で津波が到達することもあるので、とにかく早めに避難を開始する
海から遠くでなく、高いところに逃げる
津波は川沿いや低いところだと内陸まで浸水するので、とにかく高いところに逃げる(4階建て以上の頑丈な建物が良い)
一度逃げたら、数時間はそこで待機する
津波は繰り返しやってくるので、一度高いところに逃げたら、数時間はそこでじっとしている
小さなゆれでも、津波が発生することもある
地球の裏側のチリで地震が発生しても津波はやってくる
津波は引き潮ではじまるとは限らない
津波襲来時に海の様子を見に行かない
これまで大きな地震が起きたときに、すぐに避難したかどうかをふり返り、今後、どのようなことに気を付けて避難すればよいかを話し合う。
これまでに大きな地震を感じたときや、津波情報が発表されたときの状況を子どもたちに発表してもらう
発言の中から、「避難しなかった」ことをおさえる
みんなと一緒にいるときに、避難することができるかどうかを、「火災報知器が鳴った場合」などを例にして話し合う。
発言の中から、「火災報知器が鳴ったら、逃げなければならないことは知っている」ことをおさえる
「逃げなければならないことを知っていても、逃げない理由」を話し合う「かっこわるい、はずかしい」
みんなが同じように思っていることを確認し、それでは誰も逃げられないことをおさえる
だから、いざというときには一番先に避難する人になる勇気が必要であり、それによって他のみんなの避難を促すことになることを指摘する
【まとめ】-------------------------------------------------------------------------------------------------------
学習して気付いたことをプリント等に記入する。
感想等を発表し、今日の学習をまとめる。
【確認】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
津波から正しく、安全に避難するための方法を知ることができたか?
率先にして避難することの意味、そのための心構えを理解することができたか?
※本ページを印刷する場合はこちらから(PDF/435KB)
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