小学校高学年の学習目標別授業計画案(2)
T.対処行動を知る 「津波てんでんこを理解しよう」【でんでんこ3】
指導する学年  小学校6年生
指導する時間  特別活動(学級活動)
指導する時数  1時間
関連する教科・行事など  −
目標
「津波てんでんこ」の意味を知り、家族と避難について相談していくことの大切さを理解する。
【導入】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
東日本大震災や尾鷲市の過去の被災写真を見せ、このような津波が近い将来発生する可能性が高いことを紹介する。
【写真-01】[17枚]
1944年昭和東南海地震津波
(尾鷲市の被害の様子)
【資料-08】[ 3枚]
今後30年間の地震発生確率
学習課題を把握する。
【展開】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
避難に関するクイズを用いて、てんでんこの意味と家族と相談しておくことの大切さを理解する。
あなたが一人で家にいるときに、大きな地震が起こりました。あなたはどのような行動をとりますか。
( )家の人が来るまで待つ
( )家の人をさがしにいく
( )家の人に電話をかける
( )一人でもすぐに避難する
発言の中から、「津波について勉強したみんな(子どもたち)は一人でも避難する」ことをおさえる
そのような場合、家の人はどのような行動をとると思いますか。
発言の中から、「自分たちのことを探しに行き、津波に流されてしまうかもしれない」ことをおさえる
「津波てんでんこ」に込められた願いや人々の思いについて復習する。
津波のおそれがあるときには、家族がそろっていなくても、それぞれがすぐに今いる場所から高台に逃げることが大切であることをおさえる
そのために、普段から家族で避難場所を相談しておき、「それぞれで避難しているはず」という信頼関係を構築しておく必要であることをおさえる
「てんでばらばらに避難する」ことが、周りの人たちを救うことにつながることを理解する。
まず自分が避難することで、「率先避難者」の役割を担うことになり、結果として周りの人たちを助けることにつながることをおさえる
※東日本大震災の「釜石の奇跡」
 率先して避難を開始した中学生につられて、隣の小学生や周辺の住民まで一緒に避難した
※尾鷲市における率先避難者の取り組み
 各地域に、いざというときに、率先避難者となる担当者がいる
【まとめ】-------------------------------------------------------------------------------------------------------
学習して気付いたことをプリント等に記入する。
感想等を発表し、今日の学習をまとめる。
【確認】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
津波から正しく、安全に避難するための方法を知ることができたか?
家族と避難方法について相談しておくことの大切さを理解することができたか?
※本ページを印刷する場合はこちらから(PDF/407KB)
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