中学校の学習目標別授業計画案(2)
T.対処行動を知る 「避難できない人間の心理を理解しよう」
指導する学年  中学校1〜3年生
指導する時間  総合的な学習の時間
指導する時数  1時間
関連する教科・行事など  【中1社会科】身近な地域の歴史、身近な地域、
                  【総合】史跡調査・フィールドワーク、体験者の聞き取り調査
目標
防災についての知識はあっても行動できない人間の心理について理解した上で、避難できる意識を持たせる。
【導入】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
日常生活のいろいろな場面を想定し、そのとき地震が発生したら、どうするかを考える。
生徒たちは、どんな状況下でも「避難する」という模範的な回答をすることをおさえる
調査結果をもとに、実際に大きな地震が発生したり、情報が発表されても、多くの人は実際には避難していない現実を示し、そのときになると避難するのは難しいことをおさえる。
【資料-13】[ 4枚]
津波避難率
学習課題「避難することのできない人間の心理を知り、いざというときにしっかりと避難することができるようにするにはどうしたらよいか」を把握する。
【展開】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
平成18年11月15日の地震時の釜石市市民を例に、「避難指示が発表されたのに、避難しなかった理由」を予想する。
「自分は大丈夫だろう」、「津波はここまで来ないだろう」、「以前、津波注意報が発表されたときも、津波は来なかった」等
【動画-15_1】[2:10]
避難できない人間の心理
「避難しなかった例」
(WMV/106MB)
ビデオを見て、避難しようと思った子供に、親が避難しなくてよいと言ったことをおさえる。
「自分は大丈夫」と思ってしまう心理である「正常化の偏見」を理解する。
火災報知機が鳴ると・・・逃げる?イタズラだと思う?
「正常化の偏見」に負けないで、避難するにはどうしたらよいかを考えるため、みんなが避難することができた平成16年9月5日の尾鷲市の例をビデオで見る。
【動画-15_2】[2:34]
避難できない人間の心理
「避難した例」
(WMV/163MB)
どうして、尾鷲の人は避難することができたのかを考え、話し合う。
釜石と尾鷲の例を比較して、違いは何だったのかを考える
単純な避難の呼びかけ以上の効果があったことを指摘する
尾鷲の人が避難することができた理由のヒントに関するビデオを見る。
【動画-15_3】[2:40]
避難できない人間の心理
「集団同調性バイアス」
(WMV/167MB)
「みんながやっていたから・・・」という心理「集団同調性バイアス」を理解する。
尾鷲の人が避難することができた理由は「率先避難者」であることをビデオを見て、確認する。
人は良くも悪くも周りの状況や様子に大きな影響を受けることをおさえる
【動画-15_4】[2:53]
避難できない人間の心理
「率先避難者」
(WMV/172MB)
※説明用資料(パワーポイント版)はこちら(PPT/3.87MB)
※説明用資料(PDF版)はこちら(PDF/369KB)
【まとめ】-------------------------------------------------------------------------------------------------------
人間の心理特性を理解した上で、周りの大人に何と言われようと、まずは自ら避難することが大切であることをおさえる。
感想を記入し、発表する。
【確認】---------------------------------------------------------------------------------------------------------
災害時に地域のみんなを守るために、中学生としてできることを知ることができたか?
※本ページを印刷する場合はこちらから(PDF/437KB)
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