(日本国外において実施した調査研究プロジェクトの概要を紹介します)
2004年12月26日にインドネシア・スマトラ島沿岸を震源とする大地震の発生により,インド洋沿岸の多くの国々が津波によって大きな被害を受けました.この津波による被害者は23万人といわれており,被害地の悲惨な状況が世界各国で連日のように報道されました.本研究室では,それらのマスメディアによる報道が,日本の津波襲来危険地域の住民にどのような影響を与えたのかを調査しました.
その結果,インド洋津波に関する報道を視聴することにより,津波に対する危機意識は上昇したものの,津波に備えた具体的な行動を行うまでには至っていなかったという結果が明らかとなりました.