津波防災教育を実施するための授業時間を特別に用意しなくても、各学年の教科の中には、地震・津波・防災に関連する授業の内容があります。ここでは、それらの授業単元をピックアップするとともに、そこでどのような内容を児童・生徒に教えることができるのかを取りまとめました。また、授業で教える際に必要となる知識等については、資料を整理してありますので、そちらも参考にしてください。
小学校高学年
教科 単元 指導方法案(地震・津波との関連のさせ方)
社会
[5年]
4 くらしを支える情報 ・防災行政無線の役割、津波警報や注意報について教える。
社会
[5年]
4 食料生産を支える人々
 水産業のさんか地域をたずねて
「海沿いで魚はたくさんとれていいけど、地震や津波の危険もある」ことを教える。
理科
[5年]
5 台風と天気の関係
6 流れる水のはたらき
・洪水や津波から街を守るための施設として、護岸工事や防潮堤工事がおこなわれていることを紹介する。
国語
[5年]
百年後のふるさとを守る ・発展として、地域の防災まちづくりについて考える。
国語
[5年]
学習を広げる
 ニュース番組作りの現場から
「ここでは有珠山の噴火をニュースにしたときのお話でしたが、津波がきたらどんな内容のニュースになるでしょうか?」といった感じで発展させる。
算数
[5年]
12 百分率とグラフ
 比べ方を考えよう
・東南海地震などの発生確率を用いて、問題を作成。
「○○地震は今後80%の確率で発生するといわれています。これを小数にしたらいくつ?」
算数
[5年]
5 単位あたりの大きさ 比べ方を考えよう
2. 速さの表し方
・津波の速さを例にした問題を作成。
「津波は陸上では、秒速○メートルです。海岸から○メートル離れたA君の家まで、津波は何秒できますか?」
保健
[5年]
2 けがの防止
4. けがの手当
・地震がきたら、どんなけがをする可能性があるのか、またそれを防ぐためにはどうしたいいのかを考えさせる。
家庭
[5年]
3 おいしいね 毎日の食事
2 ご飯とみそ汁を作ろう
・地震や津波が発生した場合には、“炊きだし”といって、避難場所で自分たちが食事をつくることが必要になることがあることを伝える。
・調理実習中や料理中に地震が発生したときの対処方法を教える。
家庭
[5年]
4 物を生かして住みやすく
 2 身の回りを使いやすくしよう
・活動例として、「地震から身を守るためのくふう」を考える。
社会
[6年]
5 暮らしと政治を調べてみよう
 1. 人々の願いとまちづくり
・災害時の政治のはらたきとして、被災者支援等を教え、過去の震災の被害や復興までの道のりを教える。
・地域の防災まちづくり活動を紹介する。
社会
[6年]
郷土史、尾鷲の歴史 ・過去の津波被害を教える。
理科
[6年]
5 大地のつくりと変化
 地しんによる大地の変化
・地震のしくみと被害の様子を教える。
・地震の後には津波が来るということを確認する。
理科
[6年]
その他 ・実験中に地震が発生した場合に起こりうる事故とその予防や対応の仕方を教える。
家庭
[6年]
よりよい生活をめざそう
 地域とのつながりを広げよう
  2. 自分にできることをやってみよう
・地域の人から過去の津波被害を聞いてみる。
・いざというときに、何ができるのかを考える。
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